2013年8月27日火曜日

お財布をプレーンテキストで管理する その2

mohとは?


moh (MOney Handler)はコマンドラインベースのシンプルな家計簿ソフトウェア。シンプルと言っても、複式簿記になんとなくは基づいているつもり。私は簿記は習ったことがないので、あまりあてにはならないけど。以前OCamlで書いた時のエントリはこちら。今回はRubyで書きなおして、家計簿の記法を変えたり機能を追加したりした。小さいソフトウェアだが、だいたい同じものをRubyとOCamlで書いてみて色々面白かったので、そのこともいずれ書きたいと思うが、とりあえず今回は使い方だけ。

インストール


まずRubyをインストールする必要がある。Macの人は、付属のruby 1.8.7を使えば良いので何もしなくて良い。

次にwhen_exeをインストールする
\$ sudo gem install when_exe

あとはhttps://github.com/yoriyuki/moh/tree/0.0.1からmoh.rbをダウンロードし、適当なところに置くだけ。家計簿データの置いてあるディレクトリのトップに置くと便利だと思う。

使い方

家計簿を書く

mohの家計簿はプレーンテキスト。指定したディレクトリの下にあるテキストファイルを全部スキャンして、mohの形式で書かれた行を家計簿データと見なす。例えば、

[2012-11-29]\$ Wallet  Expense 7-11 convenience store 700

と書くと、WalletからExpenseへ700円移動した(使った)ことになる。7-11 convenience storeはコメント。

口座は階層化することができる。

[2012-11-29]\$ Wallet  Expense:Lunch 7-11 convenience store 700

今、口座に何円あるか分かっていれば、それを記述できる。

[2013-08-01]\$= Wallet 6000

これで財布に6000円あることになる。もしこれがこれまでの集計結果と違えば、mohは自動的に使途不明金または不明な収入をこの時点に挿入する。

レポートの生成


\$ ruby moh.rb -d XXX -s Wallet 20130101 20131231

とすると、XXXディレクトリの下にある*.howmファイルを読み込んで、口座Walletの2013年1月1日から2013年12月31日までの取引に関するサマリーを生成する。-dを省略するとカレントディレクトリが仮定される。-sでサマリーを生成するが、-tとすると条件に対応する取引がすべて表示される。

--howm_suffix=[SFX]で読み込むファイルのサフィックスをSFXに変更できる。

\$ ruby moh.rb -d XXX --howm_suffix=txt -s Wallet 20120101 20121231

個人的な理由から、三井住友銀行と三井住友VISAが生成するcsvファイルを読み込むことができる。
\$ ruby moh.rb --smbc_dir=XXX -s -t Wallet 20120101 20121231
\$ ruby moh.rb --smbc_visa_dir XXX -s Wallet 20120101 20121231

便利にお使いいただければ幸い。

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